転職したくなったらどうしよう?病院・クリニックを辞める前の準備

転職するには当然ながら現職の退職手続きなど超えなくてはならないハードルがあります。ということで、「看護師 辞める前の準備」として、みなさんの転職理由や転職までの手続きや心構えなど調査してみました。転職活動中・検討中の方の参考になりましたら幸いです!

しっかり準備しましょう!

現職の病院・クリニックを辞める理由

まずは、現職の病院やクリニックを辞める理由から見てみましょう。厚生労働省で公開されている「看護職員就業状況等実態調査結果」を参考に10%越えの理由をピックアップしてみました。はたしてどんな結果に?

・出産、育児のため ─ 22.1%
・その他 ─ 19.7%
・結婚 ─ 17.7%
・他施設への興味 ─ 15.1%
・人間関係 ─ 12.8%
・超過勤務が多い ─ 10.5%
・通勤困難 ─ 10.4%
・休暇が取れない ─ 10.3%
引用元:看護職員就業状況等実態調査結果 |報道発表資料|厚生労働省

辞めた理由(ポジティブな要因)

結婚・出産を合せると4割近い数値となっています。結婚して看護師自体を引退して家庭に入るケースや、結婚して新居が勤務地から遠いケースなどが多そうです。看護師の定着率は低いと言われていますが、思ったよりもネガティヴな理由が上位を占めなかったのは良かった!とはいえ産休も取りづらい環境や雰囲気なのかなと想像もできますから・・・けっこう残念な結果なのかもしれません。とはいえ、ポジティブな理由で退職した人は精神的に余裕があると思いますので、もし転職・復職を考えているならば、よい条件の職場が見つかるよう強気の転職活動ができるかもしれません。

転職経験者の声
H.Sさん(20代)

分娩業務をもっとしたかったがもともと分娩件数の少ない病院だったので。分娩件数が積まれないまま経験年数ばかり上がっていくような気がしたので違う病院に変えました。

辞めた理由(ネガティブな要因)

つぎにネガティブな理由をまとめてみると、「人間関係」「超過勤務」「休暇が取れない」が33.6%となっています。なんというか・・・納得してしまう理由です。「いますぐに辞めたい!」と精神的に追い詰められているならば早めに逃げることも必要かもしれませんが、まだ心に余裕があるならば、着実に準備をしてから(できれば転職活動をはじめて次の仕事が決まってから)退職したほうが安心です。退職後に転職活動すると、焦って条件を下げてしまって、望まない形の転職になることもあります。

転職経験者の声
S.Gさん(30代)

職場の先輩看護師から、叱責されたり無視されたりのいじめを受けました。他の同僚からも同じような態度をとられ、孤立してしまったため転職を考えました。また新人を教育する体制も出来ておらず、行き当たりばったりの看護に不安を感じました。

現状の労働基準法では労働時間は週40時間まで。労使協定(36協定)を結べば45時間まで可能になります。しかし、繁忙期など「臨時」に限ればさらに伸ばすことが可能となります。過剰労働で疲れてくると判断力も思考力も鈍りがち。過労死ラインといわれる1ヶ月に100時間以上の時間外労働が発生しているならば、まずは職場以外の身近な人に相談してみるのもいいかもしれません。

転職活動前の準備「退職後のシミュレーションをする」

さぁ転職するぞという段階になると、転職することばかり考えてしまいますが、まずは退職後のシミュレーションがとても大事。「辞めても生活できるのか?」考えてみましょう。辞めても生活できるのであれば、辞めてしまってから転職活動する選択肢もあります。ただ、前述のとおり精神的な負担軽減を考えると、給与を確保したまま働きながら転職活動することがおすすめです。

転職活動前の準備「転職先の条件を明確にする」

箇条書きで構いません、転職するにあたって「譲れない」条件をリストアップしてみましょう。給与?自宅からの距離?いろいろ条件が出てくるはずです。転職サイトやエージェントを活用する際にも活用できます。条件が曖昧なままだと望んでいない転職先を斡旋されることもありますから、はやめに考えておきましょう!

いよいよ転職活動

いよいよ転職活動です。いま転職活動するならば、転職サイトで条件にあった求人を検索するか、転職エージェントに依頼して病院・クリニックを紹介してもらう方法がメジャーだと思います。前者は自分のペースで転職活動できるのが魅力的ですし、後者は非公開求人や条件がよくてすぐ埋まってしまうような求人を紹介してもらえるのがメリットです。

これは個人的な経験ですが、ざっくり転職サイトで調べながら条件をリストアップして、転職エージェントに「これと同じような求人ありませんか?」と具体的に相談するとスムーズでした。エージェントさんは自分の営業成績がかかってますから(ちょっと強引だなと思う人もいましたが)うまく協力してもらえたら心強い味方になります。紹介先が豊富な大きな転職サイトと、独自のネットワークから意外な好条件求人が期待できる中堅の転職サイト2つくらい登録するのがおすすめです。

退職の意思を示す

転職先が見つかったら、退職の意思を示しましょう。民法では2週間前に退職届を出せばOKとなっていますが、円満退職を目指すのであれば1ヶ月以上前に退職の意向を示すのが望ましいです。つよい引き止めに合うかもしれません。そんなときは冷静に転職後の生活を想像してみましょう。

また、看護師長など身近な管理責任者に退職の意思を示した際、理由を聞かれるケースもあるでしょう。たとえ職場環境に不満があったとしても、そのまま伝えると、いらぬ波風を立ててしまうかもしれません。「新たなジャンルに挑戦したい」「資格取得のため」「結婚を考えているため」「家族の介護」などの回答が無難でしょう。

退職願(退職届)を準備する。

退職の意思を示して退職日が決定したら退職願(退職届)を作成します。お伺いを立てる形で提出するのが「退職願」です。決定事項として通知するのは「退職届」となります。事前の話し合いが不調でなければ(原則)退職願で大丈夫でしょう。これで辞める前の準備は完了!退職日までがんばりましょう!

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